革カビ保護剤の主な有効成分
最も初期の革カビ保護剤は 1934 年に使用された p-ニトロフェノールであり、その後、β-ナフトール、p-クロロキシレノール、サリチルアニリン、テトラクロロフェノールが使用されました。現在、皮革用の防カビ剤には以下の種類があります。
(1) 無機化合物：次亜塩素酸及びその塩、亜塩素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム、ヨウ化物、ホウ酸及びその塩、亜硫酸塩、ピロ亜硫酸塩等。これらの化合物は主に防カビ製品の補助成分として使用されます。
(2) 有機フェノールとハロゲン化フェノール: フェノールには主にクレゾール、フェノール、タールフェノール、ベンジルフェノール、アセタフトール、アミノフェノールなどが含まれ、ハロゲン化フェノールには主にクロロフェノール、ジクロロフェノール、ブロモフェノール、p-クロロ-m-キシレノールが含まれます。 、2-メチレンジクロロフェノールなど。これらの化合物は、かつて最も使用された防カビ剤でしたが、ますます厳しい環境規制により、このタイプの防カビ剤の使用は制限され、徐々に他の防カビ剤に取って代わられました。化合物。
(3) アルコール化合物：ベンジルアルコール、エタノール、ハロゲン化ニトロアルカノールなど。これらの化合物も現在、主に防カビ製品の補助成分として使用されています。
(4) アルデヒド化合物: ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、p-ニトロベンズアルデヒド、ハロゲン化シンナムアルデヒド、フランアルデヒドなど。良い。
(5)有機酸化合物：ソルビン酸及びその塩、安息香酸及びその塩、クロロ酢酸、ハロフェノキシ酢酸、アルキルチオシアン酸、ハロサリチル酸、チオサリチル酸等。 . 一般的に、酸性条件下での使用にのみ適しており、カビに対する抑制効果はあまり強くありません。現在、それは主に他の種類の化合物と混合されるか、補助的な相乗成分として使用されます。
(6)エステル化合物：ハロゲン化サリチル酸ヒドロキシ安息香酸エステル、ハロゲン化ビニルフェニルエステル、ハロゲン化フェニルアセテート、ペンタクロロフェニルドデカノエートα、β-不飽和カルボン酸エステルなど。これらの化合物の毒性は比較的低く、特にα-β-不飽和カルボン酸がより優れています。防カビ剤の開発の可能性の一種であるカビへの効果。
（７）アミド化合物：ハロアセトアミド、サリチルアニリド、アミノベンジルスルホンアミド、テトラクロロレゾルシノニトリル。この種の化合物は、現在一般的に使用されている防カビ剤の有効成分の一つであり、その防カビ効果はより優れています。
(8)第四級アンモニウム化合物：ドデシルベンジルジメチルアンモニウムクロリド（ジェラミン）、ドデシルベンジルジメチルアンモニウムブロマイド（新ジェラミン）、アルキルピリジン塩酸塩、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド（1631）等。これらの化合物は、外科手術や医療器具の滅菌と消毒に広く使用されています。工業用循環水処理の殺菌・藻類破壊; 油田水処理; 建設業の防食; 農林業・養蚕の除菌・殺菌・家族・公衆衛生の洗浄除菌。皮なめし産業では、第 4 級アンモニウム塩化合物は一般に革の防腐剤として使用され、革の防カビ剤としてはあまり使用されません。現在のところ、
(9) 複素環式化合物：ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、メルカプトベンズイミダゾールおよびその塩、ヘキサヒドロトリヒドロキシエチルトリアジン、ニトロピリジン、8-ヒドロキシキノリンおよびその塩、ベンゾイソチアゾロン、ジメチルチアジンなど。毒性、広い殺菌スペクトルおよび良好なカビ防除効果。将来、長い間、新しい複素環式化合物殺菌グループの開発は、依然として革カビ保護剤開発の主流方向であると推定されます。
(10) 有機硫黄化合物：ビストリクロロスルホキシド、アリシン、ビスベンゾイルジスルフィド、ハロヒューマンピリジンメチルスルフィド、メルカプトピリジン、ペンタクロロチオフェノール等。たとえば、2-(チオシアニル メチル 硫黄) ベンゾチアゾール (TCMTB ) も有機硫黄化合物として分類されることがよくあります。
(11) 無機ナノ材料：ナノ TiO2 、ナノ SiO2 、ナノ 酸化亜鉛 など 皮革の抗菌・防カビ剤の開発において、無機ナノ材料の開発が話題となっているが、その多くは初期。ナノレザー防カビ製品の実際の使用は報告されていません。
